2008/08/13
21:03:50
[自己分析] ブログ村キーワード
[血液型占い] ブログ村キーワード
[星座占い] ブログ村キーワード
ちょっと面白いエッセイを発見しましたんで。
よかったら見てください。
R25という雑誌で隔週で掲載されてる
高橋秀実さんという方がかかれたもので
「結論はまた来週に」という
エッセイのコーナーで
今回は『自己分析はほどほどに』というタイトルです
興味深かったのでぜひ皆さんも読んでみてください。
ある就職コンサルタントによると、昨今の大学生は「自己分析」がとても好きらしい。血液型性格診断やら心理テストの類いが大好きで、就活の講習でも「自己分析」と聞いただけで目の色を変えて取り組むそうだ。そして自分は「社交的な性格」などと決めて、だから「人の役に立つ仕事がしたい」と就職活動に邁進したりする。ところが実際に入社してみると毎日雑用ばかりで「自分に合わない」などとショックを受け、すぐに辞めてしまうというのである。この不況の折に。
勝手に「自分の性格」を決めて、勝手に「自分に合わない」と辞めていく。これではひとり相撲ではないか。
そういえば、こんな話も聞いたことがある。自分の血液型はB型だとずっと思っていた人が、ある日検査を受けたら実はA型だったことが判明。それ以来、彼は神経質な性格になったというのである。A型だから神経質でなければと言わんばかりに。
なぜ、彼らは性格を決めたがるのだろうか?
性格を決めると型にハマって安心するのだろうか。特に血液型の場合、4つの型しかないのでわかりやすく、それぞれ役割のようなものがあるので、自分のポジションを確保できるとでも思うのだろうか。そのせいか、自分の性格を決めたがる人は、他人の性格も決めたがるようだ。
「この心理テスト当たるんです。絶対当たります」
ある人があまりに自信ありげにすすめたので、私もテストを受けたこともある。それはカードに書かれた質問に対して「YES」「NO」で答えるものだった。
「割り切りは早いほう?」
いきなり私は考え込んだ。どちらかというとじっくり考えるほうだが、いざとなったら割り切りは早いほうかもしれない。しかし割り切る前にじっくり考えるということは割り切りが遅いのと同じではないか、などと考えあぐねていると、彼は「すぐ答えて! 反射的でないと意味がない」と私を急かした。もうしっかり考えてしまっていたので、反射的な境地には後戻りができず、「もういいや!」と「YES」にした。せっかちにされるとこちらまでせっかちになる。性格をテストするというより性格を強要するかのようなのである。
歴史をさかのぼれば、心理テストで最も愛用されてきたのはロールシャッハテストだ。意味不明の絵を見せて「何に見えるか?」と問うテスト。人がそこに投影させるものから性格を診断するものなのだが、ある実験で「正常な人の80%近くが、うつ病や深刻な性格上の問題をもっていると判定」(『ロールシャッハテストはまちがっている』J・Mウッド他著 北大路書房)されることがわかったらしい。性格の歪みを見つけ出すつもりが、「性格の歪み」をつくり出してしまう。いずれにせよ、性格を型にハメようとすると必ず歪みが生じるのである。
先日、私はある取材で、ひとりの手相見に「あなたはすごく真面目な性格ですね」と言われた。言われてみれば確かに真面目だと思い、私は居住まいを正した。ところが別の手相見に「あなたは飽きっぽい性格ですね」と指摘されると、私も「いやあそうかもしれませんね」などと、妙にサバサバした口調になった。「本当はもうどうでもいいと思っているでしょう?」と問われると、その勢いでつい「そうですね」と答えてしまい、知らず知らずのうちにすっかり鑑定通りの性格になっていたのである。
性格は時と場合、そして相手次第。自分の中にあるものではなく関係の産物なのである。
自己分析はほどほどに。
と私は言っておきたい。人の性格は基本的に大差がないと私は思う。誰もが自分を認められたいと願っており、そのために「他人の性格」と「自分の性格」を想定したがるロマンチストなのである。
高橋秀実(たかはし・ひでみね)
1961年横浜市生まれ。東京外大モンゴル語学科卒。著作に『素晴らしきラジオ体操』(小学館)、『にせニッポン人探訪記』『からくり民主主義』(草思社)『トラウマの国』『はい、泳げません』(新潮社)、『センチメンタルダイエット』(アスペクト)など
R25より
いかがでしたでしょうか?
自分はなるほどと思って感心しちゃいました♪
個人的にも毎回高橋さんのエッセイは楽しみにしております。

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ちょっと面白いエッセイを発見しましたんで。
よかったら見てください。
R25という雑誌で隔週で掲載されてる
高橋秀実さんという方がかかれたもので
「結論はまた来週に」という
エッセイのコーナーで
今回は『自己分析はほどほどに』というタイトルです
興味深かったのでぜひ皆さんも読んでみてください。
ある就職コンサルタントによると、昨今の大学生は「自己分析」がとても好きらしい。血液型性格診断やら心理テストの類いが大好きで、就活の講習でも「自己分析」と聞いただけで目の色を変えて取り組むそうだ。そして自分は「社交的な性格」などと決めて、だから「人の役に立つ仕事がしたい」と就職活動に邁進したりする。ところが実際に入社してみると毎日雑用ばかりで「自分に合わない」などとショックを受け、すぐに辞めてしまうというのである。この不況の折に。
勝手に「自分の性格」を決めて、勝手に「自分に合わない」と辞めていく。これではひとり相撲ではないか。
そういえば、こんな話も聞いたことがある。自分の血液型はB型だとずっと思っていた人が、ある日検査を受けたら実はA型だったことが判明。それ以来、彼は神経質な性格になったというのである。A型だから神経質でなければと言わんばかりに。
なぜ、彼らは性格を決めたがるのだろうか?
性格を決めると型にハマって安心するのだろうか。特に血液型の場合、4つの型しかないのでわかりやすく、それぞれ役割のようなものがあるので、自分のポジションを確保できるとでも思うのだろうか。そのせいか、自分の性格を決めたがる人は、他人の性格も決めたがるようだ。
「この心理テスト当たるんです。絶対当たります」
ある人があまりに自信ありげにすすめたので、私もテストを受けたこともある。それはカードに書かれた質問に対して「YES」「NO」で答えるものだった。
「割り切りは早いほう?」
いきなり私は考え込んだ。どちらかというとじっくり考えるほうだが、いざとなったら割り切りは早いほうかもしれない。しかし割り切る前にじっくり考えるということは割り切りが遅いのと同じではないか、などと考えあぐねていると、彼は「すぐ答えて! 反射的でないと意味がない」と私を急かした。もうしっかり考えてしまっていたので、反射的な境地には後戻りができず、「もういいや!」と「YES」にした。せっかちにされるとこちらまでせっかちになる。性格をテストするというより性格を強要するかのようなのである。
歴史をさかのぼれば、心理テストで最も愛用されてきたのはロールシャッハテストだ。意味不明の絵を見せて「何に見えるか?」と問うテスト。人がそこに投影させるものから性格を診断するものなのだが、ある実験で「正常な人の80%近くが、うつ病や深刻な性格上の問題をもっていると判定」(『ロールシャッハテストはまちがっている』J・Mウッド他著 北大路書房)されることがわかったらしい。性格の歪みを見つけ出すつもりが、「性格の歪み」をつくり出してしまう。いずれにせよ、性格を型にハメようとすると必ず歪みが生じるのである。
先日、私はある取材で、ひとりの手相見に「あなたはすごく真面目な性格ですね」と言われた。言われてみれば確かに真面目だと思い、私は居住まいを正した。ところが別の手相見に「あなたは飽きっぽい性格ですね」と指摘されると、私も「いやあそうかもしれませんね」などと、妙にサバサバした口調になった。「本当はもうどうでもいいと思っているでしょう?」と問われると、その勢いでつい「そうですね」と答えてしまい、知らず知らずのうちにすっかり鑑定通りの性格になっていたのである。
性格は時と場合、そして相手次第。自分の中にあるものではなく関係の産物なのである。
自己分析はほどほどに。
と私は言っておきたい。人の性格は基本的に大差がないと私は思う。誰もが自分を認められたいと願っており、そのために「他人の性格」と「自分の性格」を想定したがるロマンチストなのである。
高橋秀実(たかはし・ひでみね)
1961年横浜市生まれ。東京外大モンゴル語学科卒。著作に『素晴らしきラジオ体操』(小学館)、『にせニッポン人探訪記』『からくり民主主義』(草思社)『トラウマの国』『はい、泳げません』(新潮社)、『センチメンタルダイエット』(アスペクト)など
R25より
いかがでしたでしょうか?
自分はなるほどと思って感心しちゃいました♪
個人的にも毎回高橋さんのエッセイは楽しみにしております。

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コメント
目からウロコでしゅ・・・
エコはO型だから大雑把で楽天家って自分で決めてるかもっ!
エコパパもエコママもO型だから典型的なO型と思い込んでるです
でも、なぜかまわりにはA型っぽいと言われることもしばしば・・・
って事は・・・って事はだっ・・・!!!?
雑誌の占いで
『あなたは、今ちょっとした問題をかかえていますね?』
と書き出されていて
スゴい!!なんでわかったの!?
って驚いた事があるですが
良く考えれば誰しも多かれ少なかれ問題や悩みはあるですよね(笑)
自己分析のみならず・・・
小学生の頃って女のコ達は好きな人の血液型とか星座で
その相手がどんな人格なのかを判断してたでしゅしねぇ
本人そっちのけで・・・今考えると・・・ぷぷっ(笑)
エコはO型だから大雑把で楽天家って自分で決めてるかもっ!
エコパパもエコママもO型だから典型的なO型と思い込んでるです
でも、なぜかまわりにはA型っぽいと言われることもしばしば・・・
って事は・・・って事はだっ・・・!!!?
雑誌の占いで
『あなたは、今ちょっとした問題をかかえていますね?』
と書き出されていて
スゴい!!なんでわかったの!?
って驚いた事があるですが
良く考えれば誰しも多かれ少なかれ問題や悩みはあるですよね(笑)
自己分析のみならず・・・
小学生の頃って女のコ達は好きな人の血液型とか星座で
その相手がどんな人格なのかを判断してたでしゅしねぇ
本人そっちのけで・・・今考えると・・・ぷぷっ(笑)
>suuさん
読みいってしまいましたか!
いろいろ面白いのがたくさんあると思います
ぜひとも見つけたら読んでみて感想教えてください(笑)
読みいってしまいましたか!
いろいろ面白いのがたくさんあると思います
ぜひとも見つけたら読んでみて感想教えてください(笑)
>ECOさん
やはりECOさんもそうでしたか・・・
どうも、人間というのは、そういうのに左右されるんですね
血液型や星座などのいわゆる易学とでもいうのでしょうか(苦笑)
どうも、そういった分類学に近いのかもしれませんね
そして結局は心理学だったり・・・
今考えると変ですよね~(笑)
やはりECOさんもそうでしたか・・・
どうも、人間というのは、そういうのに左右されるんですね
血液型や星座などのいわゆる易学とでもいうのでしょうか(苦笑)
どうも、そういった分類学に近いのかもしれませんね
そして結局は心理学だったり・・・
今考えると変ですよね~(笑)
う~ん、考えちゃいますね。
性格分析で、類型に当てはまることで、安心するのかも知れませんね。
特に日本人はそういう傾向があるのかも・・・。
判断基準を他人まかせにするというか・・・。
その暗示に乗って自分を高めるような、よい方向に向かうのなら良いのですが、職場がその性格と合わないと決め付けて辞めるのは結局、忍耐が足りないだけかも・・・。
でも、それが吉と出るのか凶と出るのかは、その時点では分かりませんよね。
でも、最後は自分で最良の方法を決めることが必要ですよね・・・。
性格分析で、類型に当てはまることで、安心するのかも知れませんね。
特に日本人はそういう傾向があるのかも・・・。
判断基準を他人まかせにするというか・・・。
その暗示に乗って自分を高めるような、よい方向に向かうのなら良いのですが、職場がその性格と合わないと決め付けて辞めるのは結局、忍耐が足りないだけかも・・・。
でも、それが吉と出るのか凶と出るのかは、その時点では分かりませんよね。
でも、最後は自分で最良の方法を決めることが必要ですよね・・・。
pentallica│URL│2008/08/14(Thu)11:07:16│
編集
>pentallicaさん
そうなんですよね・・・
日本人というわけではなく、人間としてそうみたいですね
やはりなにか確定したものがあると安心するのでしょうか?
心理学的にもそういう風に言ってるのを聞いたことあります。
おっしゃるとおり、参考にこそすれ、最終的な判断は
自分ということですよね。
そうなんですよね・・・
日本人というわけではなく、人間としてそうみたいですね
やはりなにか確定したものがあると安心するのでしょうか?
心理学的にもそういう風に言ってるのを聞いたことあります。
おっしゃるとおり、参考にこそすれ、最終的な判断は
自分ということですよね。
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なるほどです~!
他にもたくさんおもしろいエッセイを書かれているんですね?
とても興味を持ちました~